こんにちは、ハングル道場を運営しているあいです。
私が韓国語を話せると言うと、必ず聞かれるのが「どうして韓国語を勉強しようと思ったのか」ということ。
というわけで、自己紹介もかねて私が韓国語を勉強することになったきっかけを書こうと思います。
韓国語との出会い
私が韓国語を学び始めたのは2012年、29歳の時でした。
きっかけは親友の韓国移住。大学時代いつも一緒にいた親友が二人、同時期に韓国に引っ越すことになったんです。
一人は旦那さんの転勤、そしてもう一人は語学留学のためでした。
そんな二人に会いに韓国へー。
それまでの海外旅行経験は数えるほどしかなかった私。それもすべて旅行会社の手配してくれた通りに行動するだけのものでした。
それが生まれて初めて、自分で航空券を予約しての個人手配での旅行。
仁川国際空港から、ソウル駅まで迎えに来てくれる友達と無事落ち合えるか。今考えたら笑っちゃうくらいなんだけど、本当に本当にそれはもうドキドキして、今でもその時の緊張をありありと思い出すことができるくらい。
そうして始まった韓国旅行は、それまでの人生で一番楽しいものでした。
現地に住んでいる友達が連れて行ってくれるお店はどこもおいしくて、それまで食べたことのないガイドブックには載っていないような韓国料理を知りました。
何より日本語が全く通じないお店の、地元の人たちだけで賑わっている雰囲気はすっごくエキサイティング。
そして時は折しも円高。
しかも私が住む大阪からはちょうどPEACHが就航し、東京に行くよりも韓国に行くほうがずっとずっと安い。
親友が住んでいるのをいいことに、2か月と空けずソウルに遊びに行くようになったのです。
一人で買い物くらいは…
ちょうど韓流コスメブームもあいまって、ソウルの街にはほしいものがいっぱいありました。
もともと買い物は一人でしたい派の私。
そして何より、友達はソウルに「住んで」いるわけです。語学学校があり、家事があります。ずっと私と一緒にいてもらうのも申し訳ない。
一人で買い物がしたい。そして、買い物に疲れたら一人でカフェで休憩できるように、韓国語で注文くらいできたらいいな。
そんな風にものすごく気軽な気持ちで、ちょっと勉強してみようかなっと韓国語の勉強を始めてみたのです。
文字を覚えると旅行が楽に♪
まずはやっぱりハングルからでしょ、と文字から勉強し始めました。
早い人だと2時間で覚えられるというハングル。私は2時間では全然無理でしたが、1週間くらいでだいたい読めるようになりました。
するとどうでしょう!
韓国旅行で困ることが格段に減ったんです。
まず地下鉄。
駅名は英語や中国語でも書かれていますが、一番大きな文字で書かれているのはもちろん韓国語。
パッと窓の外から駅の看板を見るだけで、今どこなのかがわかるのはとっても便利でした。
注文も、探しているお店を見つける時も、買いたいものについて分からないことも、文字が読めるだけで、こんなにも違うのかとびっくりしたものです。
リスニングの洗礼
たった1週間勉強するだけでこんなにも違うものかとすっかり気をよくした私。
この調子でいけば案外ペラペラしゃべれるようになるんちゃう?
そんな風にとっても甘く考えて、会話の勉強も始めてみました。
再び韓国に降り立った私。空港でバスのチケットを買ったら、そこに謎の番号が書いてありました。
そう案内書のお兄さんに聞いたところまではよかったんですが、そのお兄さんがしてくれた説明が全く一言も聞き取れなかったんです。本当に一言も。
ー韓国語はリスニングが難しい。
ある程度会話に不自由しなくなった今でも私はそう感じます。
外国語の習得っていうと、誰しも流暢に「話せる」ことに重点をおくのではないでしょうか。
私もそうでした。
だけど、会話においては話すことと同じくらい「聞く」ことが大事。いくら自分が言ったことが相手に通じても、相手の言ったことが聞き取れなかったら会話はそこで終了です。
こうして私は韓国語のリスニングの洗礼を受け、その重要性と難しさを痛感して旅行から帰ってきたのです。
母、韓流ドラマにハマる
私の韓国語リスニング力を大きく向上させたのは、月並みですが韓国ドラマでした。
2012年当時は今とは比べられないくらいたくさんの韓流ドラマが放映されていたのです。
その波にまんまとハマったのがうちの母。それはもう、家族があきれるほどの熱中ぶりで、何時間も延々と見続け、時には夜を徹することもありました。
そんなわけで、当時の我が家では24時間ずっと韓国語が流れていたのです。
もともと私はドラマを見ることがそんなに好きではないんですが、そこは韓流ドラマがもつ謎の中毒性。
母が見ていたいくつかのドラマの続きがどうしても気になって、一緒に見ているうちに字幕と韓国語が自然と一致するようになっていきました。
結局会話は量がすべて
ある程度聞き取れるようになってくると、今度は自分の言いたいことが表現できないもどかしさ、スピーキング力の不足を痛感するように。
私には自分と韓国語について語るとき、絶対に外すことができない2人のネイティブスピーカーがいます。
私は自分の知っている韓国語のほぼすべて2人から学びました。彼女たちがいなければ私は絶対ここまで話せるようにはならなかったと断言できます。
それはなぜか。
二人がネイティブだから?
それはもちろんそうでしょう。でもそれ以上に、私と彼女たちの気が合った、ということが大きいと思います。
2人とは年齢も近くて、もちろん考え方が違う部分もあるけど、とりわけ面白いこと、腹が立つこと、辛いと思うことに対する感じ方がびっくりするくらい似ていました。
自分がムカついたこと、面白いと思ったことを伝えたくて必死に覚えたてのたどたどしい韓国語で話し、彼女たちがつらい思いをしているときは、何とか慰める言葉をかけたくて必死に言葉を探しました。
会話上達のために一番大切なことは何かと聞かれたら、私はこう答えます。
間違いを恐れずに話すこと。
会話力をつけるためには発言の量を増やすことが何よりも大事。そしてノンネイティブが最初から間違わずに話すことは絶対に不可能なのです。
気楽に話せる環境を作る
多くの人が間違わずに話そうと心を砕きます。でも私は、間違えてもいいからとにかく発言しようとすることの方が絶対に大事だと思うんです。
語学学校に通う、留学する。もちろんこれらも韓国語の会話力を上げるために非常に有効な手段だと思います。
ネイティブスピーカーの存在も、絶対に韓国語を習得するためには不可欠です。
でもそれと同じくらい、気楽に韓国語を話せる環境を作ることが大切だと私は思っています。
私は運よく、本当に運よくネイティブの韓国人と友達になることができました。
ところが私の周りには、韓国語を勉強したいけど、話す機会がないことを残念に思っている人が何人もいるのです。
もちろん私はネイティブスピーカーでもないし、韓国語もまだまだ勉強中の身。
だけど、一緒に韓国語を勉強する仲間たちとの交流の場を作ることはできるんじゃないかー。
そう思って今、日本人同士が韓国語で会話するフリートークのセッションをオンラインで主催しています。
あんにょんはせよ~♪ こんにちは、あいと申します。韓国語を勉強している人たちと一緒に韓国語で話す機会を持ちたいと思い、Zoomでフリートークを主催しています。 私が主催するフリートークにはネイティブスピーカーは参加していません。[…]
知らない言葉も本当にたくさんあって、すらすら説明できなくてもどかしい時もあるけど、一生続けるつもりでこれからも韓国語を勉強し続けていこうと思っています。
これを読んでくださった皆さんとも、このブログのご縁で韓国語を学ぶ者同士ゆるくつながっていけたらうれしいです。
何か韓国や韓国語についてのおもしろい話がないかなーって思ったとき、この「ハングル道場」に気軽に遊びに来てくださいね♪