大人の国語便覧が書籍になります!
大人の国語便覧が書籍になります!
いつもYouTube「大人の国語便覧」をご覧くださっている皆さまに、大切なお知らせがあります。
このたび、YouTubeチャンネル「大人の国語便覧」が、一冊の本になります!
タイトルは、そのまま
『大人の国語便覧』
KADOKAWAさんより出版していただくことになりました。
YouTubeを始めた頃には、まさか自分が本を書くことになるとは想像もしていませんでした。
動画を一本、また一本と作り続けてきた先に、こんな機会が待っていたことを、とても嬉しく思っています。
1200年の日本文学を、一冊に

今回の本で取り上げるのは、古代から現代まで、およそ1200年にわたる日本文学です。
『古事記』『万葉集』『源氏物語』『平家物語』といった古典から、夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、川端康成、三島由紀夫などの近現代文学まで。
「名前は知っているけれど、実は読んだことがない」
「学生時代に習ったはずだけれど、どんな作品だったかもう覚えていない」
そんな作品もたくさん登場します。
本書では、作品のあらすじを紹介するだけではなく、「なぜこの作品が生まれたのか」「何がそれほど画期的だったのか」「なぜ今まで読み継がれてきたのか」というところまで、時代背景や作家の人生とともに読み解いていきます。
「国語」を、もう一度楽しむための本

学生時代の国語は、どうしても「勉強」になってしまいます。
古文単語を覚えたり、文法を覚えたり、作者名や作品名を暗記したり。
小説を読んでも、「このときの登場人物の心情として最も適切なものを選びなさい」と問われてしまう。
そうしているうちに、本当はとても面白いはずの文学が、「難しいもの」「勉強しなければならないもの」になってしまった方も多いのではないでしょうか。
でも、大人になった今なら、もうテストの正解を探す必要はありません。
ただ、物語を楽しめばいい。
なぜこの人は、こんなにも誰かを愛したのだろう。
なぜこの作家は、こんな物語を書かずにはいられなかったのだろう。
そして、何百年も前を生きた人の言葉が、なぜ今を生きる自分の心にも響くのだろう。
そんなふうに文学と向き合ってみると、学生時代とはまったく違う景色が見えてきます。
この本は、受験のためではなく、大人になった今、もう一度「国語」を楽しむための本です。
YouTubeから生まれた一冊
私がYouTube「大人の国語便覧」を始めたのは、2023年のことでした。
長く国語を教える仕事をしてきたなかで、授業では伝えきれなかった文学の面白さを、もっと自由に話してみたい。
そんな思いから始めたチャンネルです。
動画を投稿していくうちに、
「学生時代は国語が嫌いだったのに、大人になって初めて文学の面白さがわかりました」
「もう一度、作品を読んでみたくなりました」
「昔使っていた国語便覧を引っ張り出してきました」
といった言葉を、たくさんいただくようになりました。
そうした皆さんの言葉が、今回の本にもつながっています。
だから『大人の国語便覧』は、私一人で突然生み出した本というより、YouTubeを見てくださった皆さんと一緒に育ててきたものが、一冊の本になったような感覚があります。
文学の入口になる一冊を目指して
日本文学には、本当にたくさんの名作があります。けれど、「何から読んだらいいかわからない」という方も多いと思います。
そんなとき、この本をぱらぱらとめくって、
「この作品、ちょっと面白そう」
「この作家、こんな人だったんだ」
「今度、本屋さんで探してみようかな」
と感じていただけたら…。そんな思いを込めました。
この本だけで日本文学を「勉強し終える」のではなく、ここから次の一冊へ進んでいくための入口になる本になれば嬉しいです。

遠い昔に書かれた物語の中にも、誰かを愛し、何かを恐れ、明日を願った人たちがいます。
時代は変わっても、人が悩んだり、喜んだり、誰かを思ったりすることは、驚くほど変わりません。
文学を読むことは、昔の人の人生をのぞいてみることであり、ときには自分自身を見つめ直すことでもあります。
『大人の国語便覧』で、皆さんと一緒に日本文学を深く味わう旅に出かけたいと思っています。
大人の視点で読み解く、1200年の日本文学。
書籍『大人の国語便覧』、2026年9月17日、KADOKAWAより発売予定です。どうぞ楽しみにしていてください!